近い将来、FX市場は1兆円規模に
資産運用の心構えや準備ができたら、早速はじめたいことだろう。しかし、星の数ほどある金融商品の中で、どれをFX比較して選べばいいのか迷うかもしれない。その中で、やはり今話題のFXは他の金融商品と比べて、さまざまな利点があり、お勧めのひとつである。
国内FX市場における口座数と証拠金預託額の推移であるが、かなりの伸び率で増えていることが分かる。日本で外為法が改正され、外貨取引が自由化された1998年以降、2005年3月期末時点で約18万口座だったのが、10年3月期末時点では約328万口座と、わずか5年で18倍以上に伸びている。その1年後の11年3
月期末時点では、500万口座に迫る見通しである。
また、FX業者に預けられている証拠金預託額は、05年3月期末時点で約2900億円だったのが、10年3月期末時点では約7260億円と、2・5倍以上に膨れ上かっている。その1年後の1111年3月期末時点では、おおよそ1兆円となる試算が出ている。この数字から見ても、FXに参加する投資家の数や投資金額は、大きなカーブを描くような伸び方をしている。それだけ注目されている証である。
TTSとTTBの仕組みをなくしたFX
一方、同じ外貨を扱う外貨預金の推移を見てみると、2005年12月末日現在で約3兆9000億円、2009年12月末で4兆6800億円と、伸び率としてはあまり増えていない。なぜ、同じ類の商品でありながら、こうも違うのか。それはやはり、利便性の違いが大きい。利便性とは、つまり為替手数料である。
外貨預金の場合、ドルで片道1円、通貨によっては3〜4円もかかってしまうが、FXではわずか数銭程度で、中にはまったく為替手数料のかからないFX業者も存在する。クレジットカード業界の発展とは大きな違いがある。
外貨預金には、TTS(銀行が外貨を売る時の為替レート)と、TTB(銀行が外貨を買い取る時の為替レート)がある。銀行が通貨を売買する際の基準となる為替レート(TTM=仲値)からTTSまたはTTBを差し引いた金額が実質の為替手数料となる。FXでは、このTTS、TTBの仕組みを取っ払ってしまったのである。これがFXの最大の魅力といえよう。
次に、株式とFXを比較してみよう。株式投資をする際、資金が足りなければ銀行などからお金を借りることになるが、当然返す時は金利がかかる。消費者ローンから借りれば、十数%もの高い金利がついてしまう。株式を担保に入れて借りる、いわゆる担保金融でも数%の金利を取られてしまう。
一方、FXは、証拠金を元にレバレッジ効果で何倍、何十倍もの取引を実質金利ゼロで運用できる。つまり、タダでお金を借りられるようなものだ。これも大きな魅力のひとつであろう。
FX初心者は欲張らない取引を
一方で、FXは手数料が安い、レバレッジ効果により自己資金以上の取引ができるなど、利便性があまりにも高いことから頻繁に取引ができる故、場合によっては底なしの損失を被る可能性もあり、実際に問題視されている。そうしたリスクに歯止めをかけようと、FX業者ではロスカッド制度を導入したり、最近では金融庁によるレバレッジ規制や、証拠金を多めに預け入れるよう、FX業者が投資家に対して指導をしていこうという、業界全体の取り組みがはじまっている。
投資家心理としては、できるだけ少ない資金で大きな取引をしたいと思うかもしれない。しかし、証拠金が少なければ、ロスカットされる確率が高まり、結果、強制的に決済されてしまうと、すべてが水の泡になってしまう。特にFX初心者は、常に証拠金は多めに入れておき、欲張らずに取引回数を控え、レバレッジも低めに抑えておくことを肝に銘じておこう。
【先週末のNY市場は終盤にかけて対主要通貨でユーロ売りが強まる】
先週末のNY市場はユーロが軟調に推移。序盤、バイトマン・独連銀総裁がギリシャに対する更なる救済支援を否定する発言を行ったことや、ノルウェーがギリシャ支援から退くとの見方が広まった事をきっかけに、ユーロ/ドル及びユーロ/円はそれぞれ下げ幅が拡大。格付け会社フィッチがギリシャの長期債格付けを引き下げ、「ギリシャ債の期限延長はデフォルトに相当する」との見解を示した事もユーロ売りを後押しした。